ニュース&大道の近況

地方の個性化を考える

《 地方を世界に発信する表札・ダイナミックアートを創る 》

現在、どこの自治体でも「これからは観光事業が地方の主な産業になる、ならざるを得ない」と、異口同音に言っております。しかし既に行われてきた、人まね町おこし事業、安上がりの大騒ぎイベント、何回でも一斉スタートのマラソンのような○○ブランド作り等々… これらは本当に、地方を外に向かって発信できたのでしょうか?私は、この事が、観光事業に一番大事な土地の個性・風土を、なし崩しにしてしまっているように思います。集団自己催眠にかかっているか、集団妄想のように見えてきます。

小さな箱の中で、ドングリがひしめき合っているだけではないでしょうか。

地方には、素材が多くは有りません。無いから田舎です。数少ない素材の中から確かなイメージを作り出さなくてはなりません。

イメージは、人の好奇心を誘導する表札です。イメージがなければ存在感がないのです。表紙にタイトルがない本が並んでいる本棚の前に立っていることと同じで、選び様がありません。

地方は、風土という表札を掛けることを忘れてきたのではないでしょうか。旅行に出る人たちの多くは、明確な目的を持っているとは思えませんが、幾つかの旅行会社のパンフレットの表紙に大きく出るくらいの努力は必要です。これが地方のイメージ作り、ブランド作りに繋がります。地域のイメージが固まってくれば人が集まります。外から人が集まるようになれば、その人たちに向けたイベントも必要になります。今までとは逆の発想で、箱を壊すように、ドングリの中にヤシの実を投げ込むことです。

イメージ作りの初期投資としては少し高額になりますが、風土を芸術に昇華したもので度肝を抜くモニュメント(ランドマーク)を一番良い場所に作り「とんでもないものがあるぞ。行ってみよう!」と、人の心を動かすことが、一番大事だと考えます。

人が創り出した「一目瞭然の日本一のモノ」があると発信できれば、外国の人たちも目を向けるはずです。

地方の表札作りを、始めましょう!

 

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